ナイキのランニングシューズは大きく分けて、「ズーム」「リアクト」「フリー」の3つのシリーズに分けられます。
それぞれのシリーズごとにシューズの性質が異なり、ランニングの距離やランナーのレベルに合わせたシューズが展開されています。
最近話題の厚底シューズはズームシリーズのものですが、中にはリアクトが使われているものもあります。
今回はナイキのリアクトの解説やズームとの違い、また、リアクトを搭載したおすすめのランニングシューズについてご紹介します。
ナイキのリアクトとは
優れたクッション性と反発性
リアクトは優れたクッション性と反発性という相反する性質を兼ね揃えた、ナイキの独自ミッドソール素材です。
ランナーがランニングシューズに求める性能としてまず挙げられるのはクッション性と反発性ですが、リアクトはこれらを従来の素材以上に高めることに成功しました。
リアクトは元々はバスケットボールシューズの素材として開発され、2018年に「ナイキ エピック リアクト フライニット」として登場しました。</p><p>当時の最上位素材であったルナロンを搭載したシューズ「ナイキ ルナ エピック LOW フライニット 2」に比べてクッション性は11%、反発性は10%、軽量性は5%向上しています。
高い耐久性
リアクトは耐久性が高いことも特徴の一つです。
従来のミッドソールのEVA素材やルナロンでは、気泡を閉じ込めてクッション性を高めるスポンジ構造であったため、どうしても経年・圧力で縮み、クッション性が落ちるという難点がありました。
一方で、リアクトはポリウレタンのプラスチックのような素材を使用したことで耐久性が向上しています。
耐久性が高いことは、ランナーにとってコストパフォーマンスとしても重要な要素です。
ズーム・フリーとの違い
ズームシリーズは速さにフォーカスして「ズームエア」や「ズームXフォーム」といった高反発・クッション素材をミッドソールに搭載したシリーズです。
また、フリーは素足感覚に近いランニングシューズとして10年以上続いているモデルで、足を自由に屈曲させ、広げ、曲げる接地の感覚を掴むことのできるシリーズです。
リアクトは登場した当初はリアクトシリーズのみに搭載されていましたが、最近ではズームフライ3やズームボメロ、ズームペガサス37、ズームボメロ14といったズームシリーズのシューズにも搭載されており、その垣根はなくなっています。