ランニングを続けるにあたり、もっとも怖いことはやはり故障です。特にランニングを始めたばかりの頃や、走行距離の増えてきた頃などにランニング障害は起こりやすいものです。
故障の原因は様々ですが、特に足首や足部の故障が起こることが多いです。これらの故障はランニング中に「プロネーション」という人間に備わっている足部の衝撃を抑える動きによるものの場合があります。
今回は故障の要素の1つである「オーバープロネーション」の原因と対策の解説、またオーバープロネーション対策の施されたランニングシューズを解説します。
オーバープロネーションとは
通常ランニング時、足には体重の2〜3倍の負荷がかかるといわれています。ランニングに限らず、足を地面に設置される際、足首をねじることによってその負荷を逃す身体機能が人間には備わっています。これが「プロネーション」です。
人によっては、このプロネーションがかかり過ぎ、足首が内側に倒れこみ過ぎてしまうことがあります。この状態のことを「オーバープロネーション」と言います。
オーバープロネーションの状態で走りこみを続けると、体重による過負荷がかかり、足首や足部だけでなく膝や腰までランニング障害が及んでしまうことがあります。
自分のプロネーションを知るには
オーバープロネーションが身体に与える影響を知った上で、自分のプロネーションはどうなっているのかが気になるところですが、調べる方法はあるのでしょうか。
かかとのすり減り方を見ただけでは判断できない
オーバープロネーションは内側への動きが強い状態のため、シューズのかかとの内側部分からすり減ってくるはずです。
しかし、既に使用しているシューズがオーバープロネーションに対応したシューズの場合、かかとの内側が硬めに作られていることがあります。また、環境や走り方に個人差があることも多く、かかとのすり減り方を見るだけでは一丸に判断することはできないのです。