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【完全版】ペース走の効果的なやり方|距離・タイム設定のコツを初心者向けに解説

【完全版】ペース走の効果的なやり方|距離・タイム設定のコツを初心者向けに解説

更新日:2026/03/16

「フルマラソンの後半でいつも失速してしまう」「一定のスピードを保つのが苦手」そんな悩みを解決する練習法がペース走です。

ペース走は、マラソンで走るためのリズムやタイムを体に覚えさせる非常に重要なトレーニングです。今回は、初心者から中級者の方がより効果を上げるための設定タイムや距離の決め方、合わせて行いたい練習メニューを分かりやすく解説します。

ペース走とは?ジョグとの違い

一定の距離・時間を一定のペースで走る王道メニュー

ペース走とは、その名の通り「決めた距離や時間を、最後まで同じペースで走り抜く」トレーニングです。目的によって、レース本番を想定したペースや、少し息が弾む程度の楽なペースなど様々です。

「ジョグ」との違いを理解しよう

ジョグ(ジョギング)との違いは、主に「運動強度」にあります。

  • ジョグ:おしゃべりができるくらいの余裕がある強度。
  • ペース走:「息が弾む」から「息切れする」程度の強度を保ちます。

単純な練習ですが、ランニングの基礎能力を引き上げる効果が高く、市民ランナーから実業団選手までが必ず取り入れているメニューです。

ペース走で得られる3つの大きな効果

① ペース感覚(体内時計)が身につく

マラソン初心者によくある失敗が、前半に飛ばしすぎて後半に失速するパターンです。ペース走を繰り返すと、自分の感覚で「今はキロ何分だな」と判断できるようになります。正しいペース感覚を掴むことで、無駄な力を使わず、フォームの安定にもつながります。

② 心肺機能(LT値)の向上

ランニングには、ある一定の強度を超えると急激に疲労を感じやすくなるポイントがあります。これをLT値(乳酸作業閾値:乳酸が溜まり始める境界線)と呼びます。ペース走はこのLT値を向上させ、より速いペースで、より長く走れる「スタミナのある心肺」を作ります。

③ 筋持久力の向上

着地衝撃が繰り返されるマラソンでは、耐えうる「脚持ち(筋持久力)」が必要です。一定の負荷をかけ続けることで、マシュマロのような柔らかい着地感覚から、地面を「ポンッ」と蹴り出す力まで、脚の筋肉をバランスよく鍛えられます。

効果的なペースと距離の設定方法

GPSウォッチでペースを客観的にチェック

初心者にとって、感覚だけで一定のペースを守るのは難しいものです。まずは平坦なコースで、GPSウォッチを使用してこまめにタイムを確認しましょう。

GARMIN ForeAthlete 255S

2022年発売。245の後継機ですが、中身は大幅に進化しており、上位機種に迫るスペックを持っています。 強み: GPSの精度が劇的に向上(2周波数帯受信に対応)。バッテリー寿命も大幅に伸びました(GPSモードで約26〜30時間)。 特徴: モーニングレポートやHRVステータスなど、最新の健康管理・分析機能が使えます。サイズが2展開(標準の255と小型の255S)あります。 注意点: 「Music」モデルを選ばないと、時計本体に音楽を保存できません。

GARMIN ForeAthlete 745

2020年発売。当時のミドル〜ハイエンドモデルで、特にトライアスロンや複数種目をこなすアスリート向けに設計されました。 強み: 非常に軽量でコンパクト。Suica対応、音楽保存機能が標準搭載。 特徴: 気圧高度計を搭載しており、階段の上り下りやトレイルランの高度計測も正確です。 注意点: 発売から時間が経過しているため、バッテリー持ちが最新機種に比べるとやや短め(GPSモードで約16時間)です。

ダニエルズ式による「自分に最適なペース」の把握

アメリカの著名な指導者ジャック・ダニエルズ氏の理論を参考に、以下の3つの強度を使い分けましょう。

VDOT計算機(VDOT Calculator)

  • E(イージー)ペース:最大心拍数の60〜70%。基礎的な心肺強化や怪我防止に役立つ、最も基本的なペースです。Eペース走の走行時間は1回あたり最低30分、最高で150分を推奨されています。怪我を避けるため、トレーニング1回あたりの走行距離は週間距離の30%程度に留めたいところです。例えば週に30km走るランナーであれば9km、50km走るランナーであれば15kmといったことです。
  • M(マラソン)ペース:レース本番のペース。例えばフルマラソンを3時間で走る人であれば4:15/kmというペースになります。この速度で走れるという自信(メンタル)を養います。
  • T(閾値)ペース:テンポ走ともいわれ「20〜30分なら維持できる」という速めのペース。LT値を高め、30km以降の失速を防ぐのに最も有効です。

ペース走と組み合わせて行いたい練習

以下のメニューを組み合わせることで、さらにトレーニングの質が高まります。

  • ビルドアップ走:徐々にペースを上げる練習。スタミナとスピード持久力を同時に鍛えられます。
  • LSD(ロング・スロー・ディスタンス):キロ8分程度のゆっくりしたペースで長く走ります。脂肪燃焼体質を作ります。
  • ウインドスプリント(WS):練習の後に100m程度のダッシュを数本。フォームの改善と速筋への刺激になります
  • ガチユル走:全力走とジョグを組み合わせ、レース後半の「エネルギー不足」の状態を再現する練習です。

まとめ:まずは「30分間」のキープから

ペース走は、自分の成長をタイムで実感できる楽しいトレーニングです。まずは息が切れない程度のペースから始め、徐々に距離を伸ばしていきましょう。一定のリズムで走る感覚が身につけば、マラソン完走への道はぐっと近くなります!

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執筆者

Runshoeマガジン編集部

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