ナイキのランニングシューズといえば、ズームエアやカーボンプレートなどをミッドソールに搭載したズームシリーズや、高反発でありながら耐久性を兼ね揃えたリアクトシリーズなどが挙げられますが、これらのシューズとは一線を画した「フリーラン」というシリーズがあります。
今回はまるで素足感覚で走れると話題のナイキのフリーランについて解説します。
ナイキのフリーランとは?
素足感覚で走れるランニングシューズ
ナイキのフリーランは2004年の「ナイキフリー 5.0」の販売から15年以上続く人気のランニングシューズで、5km程度のランニング・ジョギングに適したモデルとなっています。
その最大の特徴としてはぐにゃりと曲がる薄いミッドソールによって、まるで素足感覚で走ることができるということです。
また、アッパーには通気性と伸縮性に優れたメッシュアッパーが使われており、ランナーの動きに連動してサポートすることで従来のシューズになかったフィット感を得ることができます。
素足感覚で走れるということは、厚底シューズでは得られにくい走り出しの際の足指の力の伝え方を覚えることができる、足裏の筋肉を鍛えることができるというメリットがあります。
各モデルの比較
旧モデル(2018)と5.0の違い
ナイキフリーランの代表的なモデルであるナイキフリーラン5.0は2019年のモデルから大幅にリニューアルされました。
大きな変更点としては,、ミッドソールに硬めの素材を使用したことでより素足感覚が強調されたこと、伸縮性のあるメッシュ素材を多用したことでフィット感が向上したこと、アウターソールの切れ込みにより柔軟性が旧モデルに比べて26%向上したことが挙げられます。
アッパーのデザインなども一新され、一見したところ全く異なるシューズのような印象を受けます。
フリーラン5.0 (2019年モデル)
フリーラン(2018年モデル)
フリーラン3.0と5.0の違い
ナイキフリーランの2019年モデルには5.0の他に3.0というモデルが展開されています。
フリーラン3.0の特徴としては、シューレースを使わない(紐なし)こと、ソールの厚みがフリーラン5.0に比べて薄くより素足感覚であるということです。
3.0と5.0という数値は、素足を0、標準的なランニングシューズを10としてクッション性の高さを示しています。
つまり、5.0は素足と標準的なランニングシューズとの間、3.0はより素足に近いということになります。