ナイキの厚底ランニングシューズの特徴や選び方とおすすめ6選

更新日:2022/10/08

「速すぎる」と世界陸連の規定が見直されるなど、世間を賑わしたランニングシューズといえば、ナイキの厚底ランニングシューズでしょう。2時間5分50秒の日本記録を持つ大迫傑選手や世界の有名選手も厚底のヴェイパーフライを履いてきたことで注目を集め、スポーツショップでは売り切れが続出しました。
一部のエリート選手向けの厚底シューズ以外にも、ナイキではランナーのレベルに合わせた様々な厚底シューズを展開しています。
今回はナイキの厚底シューズをランナーのレベル別に特徴や選び方をご紹介します。

ナイキの厚底ランニングシューズの特徴や走り方・選び方
特徴的なフォーム素材

ナイキの厚底ランニングシューズの特徴としてまず挙げられるのは「カーボンファイバープレート」の存在です。カーボンファイバープレートとは航空宇宙産業で使う特殊素材で、このプレートの弾力が今までのシューズになかった推進力を生み出しています。
また、「リアクトフォーム」の存在も見逃せません。リアクトフォームはポリウレタン製のミッドソールでナイキが3年の年月をかけて開発しました。従来のランニングシューズに使用されていたEVA素材のクッショニング性を維持しつつ、弾力、軽量性、耐久性を強化したランナーがミッドソールに求める全てを詰め込んだ素材となっています。
さらに、フォームのクッショニング性を重視したミッドソール素材として「ズームX」があります。 ナイキの厚底ランニングシューズはこれらの素材のバランスにより、エリートランナーからビギナーまでのシューズをサポートしています。

メリット・デメリット

厚底ランニングシューズを使用するメリットは、そのフォームのクッショニング性と弾性があることから、着地による疲労感を低減できること、またストライドが伸びることが挙げられます。
ただし、ヴェイパーフライのようなエリートランナー向けのモデルでは、独特な重心移動やフォアフット(つま先)での着地が必要で、初心者ランナーが背伸びして履くと、シューズの効果を十分に得られないばかりか、脚への負担となり故障へ繋げてしまうおそれがあるので注意が必要です。

走り方と選び方

カーボンファイバープレートが搭載されたナイキの厚底ランニングシューズはヴェイパーフライ、ズームフライ、そして先日発表されたアルファフライの3種類です。これらのシューズはフォアフット(つま先)着地を前提としており、足の前足部にうまく重心移動していく感覚で走り続けないと着地の際にクッションに吸収されその弾性を十分に活かしきれません。また、重心移動は前足部への移動だけでなく斜め上へ蹴り上げるような動きを意識することでさらなる推進力を生むことができます。
もっとも、ナイキの厚底ランニングシューズではカーボンファイバープレートの搭載されていないモデルも存在するため、初心者はそちらのモデルを選ぶようにしたいところです。

ナイキの厚底ランニングシューズおすすめ6選

エピック リアクト フライニット 2

エピックリアクトは、ナイキの最先端技術が詰め込まれた新感覚のランニングシューズです。 ミッドソールには、エピックリアクト(Epic React)と呼ばれる新開発の素材が採用されています。反発性・軽量性・耐久性・柔軟性など相反する要素をぎゅっとひとつにまとめた魔法の厚底ソールです。 アッパーには、フライニット(Flyknit)と呼ばれるニット素材を採用しているため足をしっかりとホールドします。一枚のニット(編み物)でアッパー部分を構成するナイキ独自の製法により、まるでランニングソックスのような絶妙なフィット感を実現しています。シューズのオフセットは 10mmのため軽量も相まって前方向への推進力を生み出します。

オデッセイ リアクト

オデッセイ リアクトは、驚くほど快適な履き心地がランの最初から最後まで持続させてくれるシューズです。Nike Reactフォームクッショニングは、高反発なのに軽量で、頑丈なのに柔らかいという対極の理想を同時に満たしてくれる革新的な素材が採用されています。足を前へ押し出すような感覚はもちろん、ランニング自体をさらに楽しくしてくれるシューズです。アッパーには、ナイキ エピック リアクトの特徴ともいえるプレミアムなFlyknitではなく、通気性に優れた軽量素材が使用されています。衝撃吸収に長けており、長い距離を走る方へおすすめの1足です。

エア ズーム ペガサス 36

アッパーの通気孔とメッシュを増量し、熱がこもりやすい部分の通気性をピンポイントで強化。履き口のかかと部分とシュータンを薄くして、快適な履き心地はそのままにかさばりを軽減しています。露出したケーブルで、ハイスピードのランニング中もぴったりとしたフィット感を実現します。アッパーに通気孔を設け、前足部と土踏まず部分の通気性を強化。そしてフルレングスのZoom Airユニットが、反発力に優れた滑らかな履き心地を体験できます。足中央部の露出したFlywireケーブルで、ハイスピードのランでもしっかりフィットします。

ズーム フライ 3

ナイキ ズーム フライ 3は、ヴェイパーフライからヒントを得て、長距離ランナーに必要なレース中の快適性と耐久性を追求しました。カーボンファイバー製プレートのパワーにより、何キロでも走り続けられます。フルレングスのNike Reactミッドソールと軽量で耐久性に優れたフォームが、クッション性と反発力を両立。抜群に滑らかな履き心地を提供します。 軽量のアッパーがスピード感あふれるスタイルを演出します。インナースリーブとローカットの履き口が、足にぴったりフィットしてレースにも最適です。ミッドソール内側のカーボンファイバー製プレートが、繊維層を収縮または膨張させることで、ストライドの柔軟性を最大限に高めます。

ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%

足元のクッショニングを増強しながら、軽量化を実現しています。またVaporWeaveを表面に使用し、つま先部分を広くすることで、軽量と通気性を確保しつつ、余裕のあるフィット感を提供します。 縦方向の溝 をアウトソールに備えることで、あらゆる天候と路面でのトラクションを強化し、悪天候でのパフォーマンスの低下を防ぎ、良天候でのパフォーマンスの向上を手伝います。 他のマラソンシューズに比べるとお値段は高めですが、かつてないほどのエネルギーリターンと快適な履き心地が体験できます。

ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%

ズーム ペガサス ターボ 2

エネルギーリターンに優れたフォームで革新的な反発力を実現しています。厚みのあるメッシュでアッパーを従来モデルよりも軽量化。また視覚的にも通気性が実感できるトランスルーセントの素材を使用することで、長距離トレーニングに最適なシューズになっています。 かかとから足中央部までは従来型の形状です。足中央部からつま先までは部分的にインナースリーブを配し、スピードアップした長距離トレーニングをサポートします。 シリアスランナーのトレーニング用としても最適な一足です。

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